〒079-8413 北海道旭川市永山3条15丁目1-2

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精密根管治療

再発予防を目指す
精密根管治療

  • 虫歯の状態が進行した時、細菌感染が神経の存在している根管にまで達してたり、歯が割れることで神経が死んでしまう場合もあります。
    このような状態になると神経を抜く必要があり、神経を抜いた後に神経が通っていた穴(根管)を、専用器具を使用して
    丁寧に清掃し、根管内の菌をなくし、再び細菌感染が起こらぬよう封鎖します。
    このような根管治療を当院ではマイクロスコープ、ラバーダムなどを用いた精密な根管治療を行っています。

根管治療とは

  • 根管と歯髄の持つ役割

    歯は、歯肉側の歯根部と、かみ合わせる側の歯冠部に分けることができます。
    歯根部は歯肉の内部にあるので、一般的には見ることはありませんが、内部に神経や血管が存在する重要な場所です。
    神経は噛む力やトラブルがあったときの痛みを知らせて歯を守ることに貢献しますし、血管は栄養供給をするという重要な役割を持っています。虫歯が悪化すると神経を抜く治療である「抜髄(ばつずい)」を行うことがあります。しかし、神経を抜くと歯はもろくなるので、当院は可能な限り残すことを考えながら治療を進めています。

  • 根管治療が必要になるのはどんなとき?

    根管治療とは、歯髄(歯の神経や血管の総称)に虫歯菌などによる感染が起こったときや、ケガや交通事故などで歯を損傷して、神経部分が露出してしまったときに行います。
    歯髄は歯の内部に位置しており、一旦炎症が起こると治癒することはできません。歯髄に起こった炎症を放置すると痛みも起こりますし、歯を失う原因にもなりますから、根管治療を行う必要があるのです。

  • 再根管治療のリスク

    根管治療を行っても、根管内部の感染をしっかり除去できていないと再び炎症が起こります。神経を取った歯でも歯根の部分で炎症が発生すれば痛みを伴いますし、抜歯の原因にもなるので、再根管治療を行う必要があります。
    根管は非常に細長く、曲がりくねったり枝分かれしたりしているため、内部の感染除去は難易度が高いと言われています。当院は再根管治療に至ることが無いように、さまざまな手段を使って精密な根管治療を行っています。

ラバーダム防湿で再発予防

ラバーダム防湿は、根管治療など、治療をする部位に唾液が流入することを防ぐために治療部位を除いてゴムのシートを張る処置です。
治療する部位に唾液が流れ込むと、お口の中の細菌による感染が起こります。
根管治療は感染の除去を目的としていますから、その工程で感染が起こっては意味がありません。そのため、唾液の流入を防ぐ必要があるのです。唾液による湿度を遠ざけることから「防湿」という言葉が使われます。

マイクロスコープによる
拡大視野

  • マイクロスコープと肉眼の違い

    • 肉眼で見た場合
    • 20倍の視界

    マイクロスコープは歯科専用の機器で、治療対象部位を拡大して見ることができます。
    根管は非常に細く、肉眼で内部を見ることができないので、難易度が高い治療として知られています。そのため当院はマイクロスコープを使って根管内部を拡大して見ることで、治療の精度を上げているのです。また、マイクロスコープは虫歯に侵食された部位を正確に削り取るときにも役立ちます。
    右の画像は、肉眼で見る場合とマイクロスコープを使った場合の比較です。

  • マイクロスコープの3つの特徴

    • 拡大視野

      肉眼の数十倍の拡大視野下で治療することで、削り残しなどが減少し正確性が上がり、治療回数が減れば、患者さまへの負担が少なくなるというメリットがあります。

    • 照明

      歯科用ルーペなど視線の先に照明がついている場合は頭を動かすと焦点もズレてしまいますが、真上からの光を照射することができるので、より見やすく処置することが可能です。

    • 治療の記録

      また治療内容の記録というのも一つの特徴です。自分がどんな治療をされているか不安な方も、マイクロスコープはカメラと連動していますので、治療を後から確認していただけます。

根管治療の流れ

  1. Flow01むし歯の除去

    根管治療を行う際は、まず虫歯に侵食された部分を丁寧に削ります。悪くなった部分はしっかり除去し、健康な部分をできるだけ残すことを心がけています。

  2. Flow02補綴物の除去・拡大

    詰め物・被せ物などで歯を覆っている場合、根管治療の精密性を上げるために取り除く必要があります。また、根管治療を支障なく行うために歯の切削も行います。

  3. Flow03根管内をむし歯菌除去・洗浄

    根管の内部には歯の神経や血管があるので、リーマーやニッケルチタンファイルを使用して除去します。その後、薬剤を使って根管内部を洗浄し、感染物質や治療時にでた削りカスなどを残さないように、注意深く治療を進めます。感染部位が残ると再治療が必要なので精密さを要求される治療です。

  4. Flow04根管を充填

    感染の除去が完了したら、根管内部を埋める処置を行います。再感染が起こらないように専用のセメントを流し込む「根管充填」という方法です。

  5. Flow05根管の密封・土台の設置

    セメントが固まって、根管の密封が出来ていることを確認したら、外部に装着する被せ物を安定させるために、支台(コア)の造成処置を行います。

  6. Flow06被せ物を装着

    支台の準備ができたら、被せ物の作製と装着を行います。出来上がった被せ物を取り付けた後、かみ合わせの調整を済ませれば治療は完了です。

根管治療の症例紹介

精密根管治療

  • before

    Before

  • after

    After

主訴左下の奥歯に違和感がある
診断名左下第二大臼歯の慢性根尖性歯周炎
年齢・性別40代、女性
治療期間・回数6回、2ヶ月
治療方法精密根管治療
備考当院では、歯を残すために保険診療でもマイクロスコープを使用することがあります。 歯科的既往歴:一年前、他の歯科医院にて下顎両側大臼歯の被せ物の治療を受けた。その後から左側第2大臼歯の違和感がある。 前主治医に違和感を訴えたが、噛み締めから来てると言われ、マウスピースを作成し、様子を見るよう指導された。その後も違和感や痛みは治まってない。
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よくある質問

  • Q: 根管治療は痛いとよく聞きますが、本当に痛いですか?

    A: 昔は痛みが強かったとされていますが、現代では麻酔をかけたり、鎮痛剤を使用したりするため、痛みを感じることは基本的にありません。
    根管治療終了後には、痛みや腫れが起こる場合があるものの、通常2〜3日で治ります。

  • Q: 根管治療後は、何に気をつけた方が良いですか?

    A: 食事に支障をきたすことが多いため、冷たいものや硬いもの、そして、砂糖や甘い飲み物などは避けましょう。
    歯が弱っているため、噛む力に気を付けなければなりません。また、痛みが強い場合は、鎮痛剤を服用するようにしましょう。

  • Q: 根管治療は何回通院が必要ですか?

    A: 歯の状態によって異なります。

  • Q: 神経を抜いた後の歯は、元のように使えるのでしょうか?

    A: 歯の神経を抜いた後に、根管治療を行うことで、歯を残したまま使えるようにすることができます。
    しかしながら、神経が残っている歯に比べ、歯が弱くなるため、歯が折れたり割れたりする可能性が高くなります。

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